40年の眠りから今よみがえるミッドセンチュリーの粋

欧米で「フューチャー・アンティーク」「Hidden Porcelain Treasures」として注目されるポーランド、チメルフの磁器フィギャリン(小像)は人物、動物などの姿をデフォルメによりオリジナルを超えた個性を表現。復刻された今も「モダン」な作品と言われています。ポーランドから届いたミッドセンチュリーの粋をお楽しみください。1950年から1960年代にかけてマイセン、ロイヤルコペンハーゲンとともに磁器彫像コレクターの注目を集めたチメルフの作品は1964年5月に起きた工場火災をきっかけにこの世界から長い間忘れ去られていました。それから約40年の年月を経て、救い出だされたモールド(型)から1点1点復刻作業が開始されました。当時の才気あふれる若手デザイナーがピカソやヘンリームーアに触発され腕をふるい、数々の国際的な賞を受賞したチメルフ作品は、現オーナーと継承者の手によってここによみがえったのです。動物や人物の一瞬の動きを流れるような曲線で切り取りデフォルメされた彫像はモノトーンの色と筆使いによって本物の動物や人物のオリジナルの特徴を最大限に引き出し、21世紀の今も「モダーン」な作品と言えましょう。