川窪万年筆
「茗荷谷界隈」の守備範囲を少し逸脱してしまいます。
都営の千石駅から程近く不忍通りを南へ、その昔「林町銀座」と呼ばれた一角に世界に知られた「川窪万年筆」店があります。この店を知ったのは今から20年ほど前、会社で海外から来た出張者と話している時、「東京に来たら是非行きたいところがある」と言われて案内したのがきっかけでした。 それはまた、こんな小さなお店でもインターネットを使えば世界を相手に商売ができるのだとインターネットの力を実感する機会にもなりました。
川窪万年筆、現在の当主克美氏は三代目、克美氏の祖父、長七氏が昭和元年に開業。万年筆の制作も行いますが修理、カスタム化、万年筆の使い手の希望にあったバランスやペン先の調整が多いとのこと、今でも川窪万年筆を頼りにするお客様が世界各国からやってくると言います。
お客様一人一人の要望をじっくりと聞きながらの作業となるため原則予約をしてからの来店をお勧めしています。 「川窪万年筆店」のお客様には古くは宇野千代さん、サイデンステッカー氏なども訪れたそうです。ちなみに、この林町銀座の入り口、川窪万年筆店の近くには、以前布団屋さんがあり、そこが村上春樹氏の奥さんのご実家だったそうで、同氏も結婚後しばらくこの地に住んでいました。
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宇野千代さんやサイデンステッカー氏も当店のお客様でしたと川窪氏。
川窪克美氏とお母様
手前左側が村上春樹氏若かりし頃住んでいた場所。