居酒屋 紫
居酒屋 紫
吹上坂の「紫」は、間もなく早ければこの3月にも閉店となるようです。タクシー運転手さんや、近くの若い社員に愛されて34年、店主は吹上坂の猫「トラ子」のお母さんでもあります。今日のランチは何?と問えば、「何が食べたい、肉、さかな?」「さかなをお願いします。」「じゃ、サンマの開きね」。今日のお昼は、サンマと味噌汁。慎ましく一汁一菜も良いかと待っているとやがて「フライの盛合せ」も別に出てくるので驚きます。「フライの盛合せ」は、ごはんと味噌汁と同じで既に定食の一部と化しているわけです。山盛の漬物は削節の小袋ひとつと共に。「混ぜて食べると美味しいから全部かけて。ご飯は足りてる?」「はい、もう十分です。」デザートは「ヤクルト」一本。今日のランチ、しめて800円。満腹で店を出ると吹上坂。午後の陽射しが眩しくて暖かい。(2015,02,11掲載)