鳥井孝嗣展(クネーテン)
7月8日から29日まで「クネーテン」で開催されている「鳥井孝嗣展」に出かけてお話をうかがいました。
鳥井さんは本郷のギャラリー「愚怜(GRAY)」のオーナーであり、「空(KUU)」という隔月刊誌(文京区の住民にはたいへんおなじみです。)の編集長です。
鳥井さんのキャリアはスタジオ写真家として始まりました。その後イラストレータ、グラフィック・デザイナーとして大手都市銀行や金融機関の通帳などのデザイン制作で活躍した後、思うところがあって函館に単身で赴き、1年間ひたすら絵の勉強をしたそうです。この間の作品で二科展に入選しています。27歳のときでした。東京へ戻ってからもデザイナーの仕事を続けて38歳のときに独立し、ギャラリー「愚怜(GRAY)」をオープンしました。この「グレイ」という名前、ビジネスは「赤字」でもなく「黒字」でもなく「グレイ」であれば良いと考えたことと、「愚か」でもなく「怜悧」でもない中間で行こうというところから名付けたそうです。鳥井さんの人柄が出ていますね。