ご近所の工務店 参創ハウテック

株式会社参創ハウテック

112-0012文京区大塚3−5−10 住友成泉小石川ビル1階

Web http://www.juutaku.co.jp

カイザースラウテルン広場の前、教育の森公園入り口近くにあるのが株式会社参創ハウテックの「ekreaキッチンショールーム」。散歩をしていると時々中で打ち合わせをしている様子がガラス越しに見えることがあります。

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ギャラリーとして使われていることもあります。多少入りにくいかもしれませんが、「ギャラリーにはいつでもどうぞ遠慮なくお入りください」とのことでした。


  •  「ekrea」はなぜ「エクレア」なのでしょう。界隈では勝手に「社長がケーキ好き」とか「ショールームの形が細長くてエクレアに似ている」など憶測が飛んでいましたが。「ekrea(エクレア)という名前は、ドイツ語の『Element(部品)』と『Kreation(創造)」からなる造語です。直訳すれば『部品で創造すること』となります。ekreaのキッチンはフルオーダーでお作りしますので、パッケージ化されたキッチンではなく、ひとつひとつ自由に部品(パーツ)を組み合わせて、他にはないひとつだけのキッチンを製作しております。そのような意味で、弊社のオーダーキッチンのブランド名としております。」だ、そうです。

株式会社参創ハウテックは今のショールームの入っているマンション、「ラ・ネージュ」地下の一室で平成10年(1998年)に清水康弘社長以下全社員合わせて5名で創業されました。

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「参創」の意味は

「『参(三)』は、『住まい手・設計・施工が三位一体になること』、『人・地域・自然』を表現。そして、『「共に創り上げる」という意味』」と営業企画室広報担当の武田さんから説明をしていただきました。

創業までの歩み

和歌山出身のお祖父様が北海道で事業に成功、ただそれも2代目で終わり、3代目の清水社長は東京の大学を卒業後建築関係の仕事を幅広く経験しました。「会社を5回変わりましたが、この間、建築に関する川上から川下までを学び、様々な経験ができたことがこの事業を始めるきっかけになりました。」

最後に勤めていた企業が倒産してしまい、身の振り方を考えているとき銀行経由で大きな資材問屋さんを紹介していただきました。面会の前の晩、「こんなことがやりたい」と言う「事業計画書」をまとめて臨んだそうです。その社長さんに話をしたところ、初対面にもかかわらず予定した資本金3000万円の9割を即決で出していただけることになりました。

それまでの仕事を通じて共通の知人が居たこと、その社長さんも業界での清水さんの活躍ぶりを知っていたことから信頼されたのでしょう。銀行からの融資も難しかった清水さんにとってはたいへんありがたいことではありましたが、まさに背水の陣で臨んだ創業だったのです。

幸いその後は順調に業績を伸ばし「15、16人が地下の一室で働く手狭な状態」となり、現在本社の入っているビル(大塚3−5−10住友成泉小石川ビル)の6階へ、その後1階に移って現在に至っています。1階の道路に面したオフィスに移ったことで「ふらっと寄ってくださるお客様も増えました。」

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そういえば、大塚1丁目から4丁目に向かう左側のウィンドーに椅子や机のミニチュアがずらっと並んでいるのを見かけたかたも多いと思いますが、ここが参創ハウテックの本社です。

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現在社員数は33名。全国の工務店のリストを見るとせいぜい10名前後、多くても20名程度の工務店が多い中、国内最大級の工務店と言っても良いのでしょう。

 

理科系工務店

参創ハウテックのサイトには「東京の理科系工務店」というちょっと見慣れないメッセージが記されています。経験と勘だけに頼るのではなく「家づくりの要諦には工学が欠かせない」という清水さんの意思と自信の表明です。

ホームページ上で現場の進捗状況を確認できる「現場ライブ」もユニークな取り組みですね。建築中の家を現場監督の名前と顔写真とともに地鎮祭から竣工まで様子がアップされています、1施工あたり100−200枚もの写真が掲載されていますので、毎日現場に来られない施主の方や、これから建築を予定されている方にはたいへんありがたい情報でしょう。また竣工後も「家守り(メンテナンス)」の担当者を決め、継続的な住宅情報「家守り通信」を提供するなど長〜いおつきあいのできる工務店です。

 

パッシブ・デザイン

参創ハウテックの資料では「パッシブ・デザイン」と言う言葉がよく出てきます。これは「住宅の設計に太陽の熱や光、風通しなど、自然エネルギーを最大限に取り入れ、省エネルギー性を実現しようとする設計手法」だそうです。

清水社長は以前からこの考え方の住宅設計を心がけていましたが、東日本大震災のあと、寒い東北の3月でもこのデザインで建築したおかげで電気や燃料が不自由な状態でも「室内温度が15℃を切らない」家もあったことが確認できてさらに意を強くしたとうかがいました。

パッシブ・デザインは地域の環境にも大きく影響を受けることから全国の工務店が様々な知恵と経験を出し合って推進するネットワーク作りにも力をいれ、(現在13社)清水社長自ら全国をまわり各地で啓蒙活動や勉強会を開催しています。

1年がかりでメンタルヘルスカウンセラーの資格

清水社長は2006年毎週一回セミナーに通いメンタルヘルスカウンセラーの資格を獲得しました。創業当時は「いつも怒っている怖い社長」だったそうですが、このセミナーを修了してからは人が変わったように「社員に優しく接するようになった」と、言います。 最近入社した社員は「優しい社長」で通るようですが、昔を知る社員はかえって「何か下心でもあるのでは」と当時は疑心暗鬼になるほどだったと言います。

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昨今は社員のメンタルヘルスが社会問題となり、労務管理や人事の担当者がこのようなセミナーに出席する会社はありますが、社長自ら1年がかりで勉強したという企業は寡聞にして存じません。人材が流動的な業界にあって、退職者が非常に少なく社員の定着率がたいへん高いというにはそれなりの理由があったわけです。

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「わが社の自慢」を伺いました。

平成24年度 第5回サステナブル住宅賞・理事長賞(一般財団法人建築環境・省エネルギー機構)を受賞しましたが、この賞は従来大企業や、産学協同事業に対して授与されることが多く、「当社のような工務店が一社単独で受賞したことはありません。」

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地域に愛される工務店

「茗荷谷界隈は戸建ばかりでなくマンションのリフォームのお話も増えています。いつでも気軽に立ち寄って相談していだだけるご近所の工務店を目指しています。」 「先日も小日向で10年ほどまえに建てた住宅をお子さんが大きくなって二世代住宅に変える相談をと立ち寄ってくださったかたもいます」。「Cafe竹早72」の入っている住宅も参創ハウテックさんの仕事です。

地域に根付き愛されつつ全国で活躍する工務店になるでしょう。

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