株式会社 アリス館

株式会社 アリス館
文京区小石川5ー5ー5
Tel 03-5976-7011
Twitter @alice_kan
Web http://www.alicekan.com

茗荷谷駅。後楽園方面のホーム後ろ寄りに登場した広告に気がついたのはちょうど昨年の今頃のことでした。それまでのどちらかというと地味目の他社看板から何やら明るく可愛いものに変わっていました。それが「子どもの本のアリス館」の広告でした。
本社はりそな銀行の隣、元エーザイが入っていたビルの7階です。エーザイが出たあと、桐山ビル(昔の呼び名です)にはしばらく灯りもなく人の出入りも少なく「駅前にしては寂しいな」と思っていました。
お話を伺ったのは代表の田辺さん(文京区民です)と取締役で販売促進部の槇野さん。
アリス館。以前は目白台にあった労働法の専門書を扱う出版社の子会社として1981年(昭和56年)に創業。2年前に親会社から独立。それを機に移ってきたのがこの茗荷谷界隈です。「印刷会社、出版社、取次などにも近いし、交通も便利。」電話番号を変えずに引越しができたのも条件に叶っていたそうです。
7階フロアは入口に打ち合わせのスペース、その奥が執務室と会議室、窓からは遠くスカイツリーや近くの植物園、ドミや東京海上日動茗荷谷クラブの庭、一中のプールが眼下に。かすかに隅田川の花火も見えると言う眺めの良い明るいオフィスです。
これまでに出版した子どもの本は636冊。昨年(2017年)だけでも新しく出版された数は34冊。毎月平均3冊のペースで新刊の子どもの本が作られているのですね。 中には1997年に発売以来重版を続ける「でんしゃにのって」(アリス館の広告に使われています)のようなロングセラーもあるそうです。
「子どもの本」はどのように作られるのでしょうか。目利きの編集者が重要な役割を果たしています。これはと言う作家さんの文章を「発掘」して、それに相応しい画を描いてくれる作家さんを探すことから絵本づくりが始まるそうです。「編集者の目と個性」にかかっているのです。
編集者の皆さんは読者との接点も大切にします。絵本に挟んである読者カード。子どもたちからは沢山返信があるようです。 アリス館の公式ツイッター(@alice_kan)で紹介される読者カードもあります。また、3ヶ月に1度10組くらいの親子を対象に「読み聞かせの会」も開催されています。絵本を作った編集者自ら直接子どもたちに読んで聞かせて反応を見る。それが次の絵本作りにも反映される。素晴らしい企画です。楽しみに繰り返し来てくれるお子さんもいるとか。嬉しいですね。
私の絵本のイメージと言うと物語やお話ばかりですが、今の目録には育児の過程で「使う」ような本のタイトルも目に入ります。「核家族化が進んで、昔のように周りから教えてくれる人がいなくなった」のも原因で定番になっているそうです。絵本の役割も時代とともに変わってくるのですね。

「移転で心機一転し、社風も自由で、新しい企画にチャレンジする気持ちが強くなりました。この界隈には出版社も多くありますが、特徴のある書店も増えています。これからも地域に根付いた出版社を心がけます。」と田辺代表。
競争も厳しい子ども向け書籍の業界でも勢いがあると言うアリス館。益々の発展を期待しましょう。(2018年12月12日)

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